私の経験では、競売申立て後に弁護士にお願いして、競売の申し立てを取り下げたという事例はかなり少ないです。逆に弁護士に依頼をしたが競売入札になってしまったという事例は多く聞きます。

Ｏさんの場合、既に競売の申立てをされているのであれば、もう分割での支払いは困難と思われます。なぜなら、期限の利益を喪失しているからです。

銀行に競売の申し立てをされた後に、残された選択肢は次の３つに絞られます。

①強制競売
②任意売却をして競売を取り下げる　
③一括で全額を返済（期限の利益を喪失しているため分割返済できない）

状況からして、「③一括で全額を返済する」ことは難しいと思われますので、①か②になってしまうでしょう。

ただ、競売の申立てをされたということは、残された時間もあまりないと思われます。
まずは、弁護士の先生への状況確認を急いでください。

その上で、もしご不安であれば銀行の担当者に直接確認することをお勧めします。ご自身で確認出来ますが、自分では難しいという事であればセカンドオピニオンとして任意売却業者に依頼をしても良いと思います。

状況からして、残された時間はあと３ヶ月から６ヶ月くらいしかありません。競売になると、全てを失います。

冒頭にもお伝えしましたが、弁護士の先生が介入して任意売却が成立したという話は極めて少ないです。なぜなら、弁護士の先生は、法律のプロであって、不動産のプロではないからです。任意売却は任意売却の専門家に聞いてみるほうが最悪の事態は避けられると思います。