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任意売却のデメリットはありますか?
インターネットで“任意売却”と検索すると、様々なサイトが出てきます。どれを見ても、「住み続けられる」、「引越し代がもらえる」など、良いことばかり書いています。
「どのサイトも同じような内容ばかり・・・」「何を信用していいのだろう・・・」と思われたことでしょう。
ここでは、任意売却のメリットだけでなく、任意売却のデメリットを解説させて頂きます。他のサイトとは違った見方で見ていただき、任意売却を必ず成功させるための、判断材料にしてもらえれば幸いです。
<任意売却のメリット>
それでは、まずは任意売却の主なメリットを紹介します。
1.引越しについて
・「住み続ける」解決方法がある
・通常、引越し費用を捻出できる
・引越し時期について、相談に応じてもらえる
2.残債務について
・市場価格に近い金額での売却になるため、残債務を圧縮できる
・残債務の支払いを、毎月無理のない範囲で行える
※残債務とは、住宅ローンの残高のことです。
3.その他のお金のこと
・税金の全部又は一部を精算できる可能性がある
・滞納していたマンションの管理費を精算できる
・抵当権の抹消費用や不動産会社への仲介手数料は準備不要。
4.精神的なこと
・基本的には通常の売却と同様の売却方法ですので、
近隣の方に家庭の事情を知られずに済みます。
<任意売却 6つのデメリット>
次に、任意売却の主なデメリットを6つ紹介します。
<デメリット1>
住宅ローンが残る
<デメリット2>
引越ししなければならない可能性がある
<デメリット3>
最低でも5年は住宅ローンやクレジットカードは作れない可能性がある
<デメリット4>
今の地域で暮らしにくくなる場合がある
<デメリット5>
子供への説明が難しい
<デメリット6>
実績・経験のない任意売却業者に依頼してしまうと、後悔だけが残る
それでは、それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
<デメリット1>
住宅ローンが残る
任意売却は競売と比較しても高く売れると言われています。(競売との比較)
しかし、任意売却が成功したとしても住宅ローンの残債務が残ってしまう可能性があります。
日本は、中古住宅の流通が活発な欧米と異なり、中古住宅の価値が極端に下がる傾向にあります。そのため、住宅ローンを支払い続けて元金が減ったとしても、それ以上にその不動産の価値(市場価格)が下がれば、住宅ローンの債務が残ってしまいます。
また、任意売却が成功すれば借金がゼロになると誤解されている方もいます。任意売却が成功しても債務が残っていれば債権者は請求する権利を有していますので、ご注意ください。
もちろん、住宅ローンの債務が残ったからと言って、「今すぐ一括で支払って」ということはありませんので、そのあたりはご安心ください。
<デメリット2>
引越ししなければならない可能性がある
任意売却を扱う業者のホームページを見れば、どのサイトにも「住み続けることができます」と書いているように、任意売却を通して住み続けたいという希望をお持ちの方が多くいます。
しかし、住み続けるにはいろいろな要件をクリアしなければならないので、全ての方が住み続けられるとは言い切れません。
また最近は、一部の債権者(金融機関)は、住み続けることを認めないとも言っています。これは「住宅ローンを支払っていないのに、住み続けるとはどういうことか。」という理屈だそうです。
また、買い取ってくれる投資家がいないと住み続ける(リースバック)ことは不可能になります。また、住み続けることを希望していないとしても、やはり引越しは重労働です。それ相当の費用と労力が求められます。
マイホームを購入した時のように嬉しい引越しなら元気も勇気も出るでしょうが、任意売却での本位ではない引越しは、精神的に負担が掛かることが予想されます。
<デメリット3>
最低でも5年は住宅ローンやクレジットカードは作れない可能性がある
ブラックリストという言葉を聞いたことがありませんか?
実際には、ブラックリストと呼ばれるリストはありませんが、それと同じような効力があるデータベースはあります。簡単に説明すると、金融機関のみが閲覧できる情報サイトで、正式には、個人信用情報と言います。
これは、名前と生年月日で、その人の借り入れ状況や返済状況を見ることができ、登録されていれば勤務先までもが把握できるようになっています。
任意売却を行うということは、住宅ローンをある一定期間、滞納していることになりますから、残念ながら個人信用情報には、「延滞」していることが記載されています。こうなれば、最低でも5年はローンが組めないでしょう。なぜなら、一旦、「延滞」と登録された個人信用情報が、元に戻るには5年は掛かると言われているからです。
<デメリット4>
今の地域で暮らしにくくなる場合がある
住み続けることができず、引越しを余儀なくされて引越しをするとしましょう。しかし、マイホームを買ってそこに住んでいたことは、当然ながら地域の知り合いなら知っているわけです。
「なぜ、引越しするの?」と問われることでしょう。また、年賀状に「引越ししました」などと今さら書けないという方も多くいます。
「そんなこと気にしないよ」という方もいるかもしれませんが、マイホームを持っている方のほとんどは、子供がいます。子供がいるから、子供つながりで家族ぐるみの付き合いをされている方も、今の地域にはいらっしゃることでしょう。
子供の学校の都合で遠方には引越しできない場合はともかくとして、やはり周囲の目が気になり、今の地域では暮らしにくくなる可能性があります。
<デメリット5>
子供への説明が難しい
マイホームを持っている方のほとんどは、子供がいる家庭と予想されます。子供の年齢にもよりますが、引越しをする理由を説明するための言葉選びは簡単ではありません。「住宅ローンの支払いができなくなって・・・」と説明しても、子供が小さければ理解されないでしょう。
また、子供の受験の時期や、年頃の多感な時期と、引越しの時期が重なったりすると、親としては胸が張り裂ける思いで子供に伝えなければならないでしょう。ただ、これだけは理解してください。
「子供としっかり向き合い、正直に話しをすれば、子供はわかってくれます」と、子供を信じましょう。もちろん「ごめんね」の一言は必要でしょうが、子供も親の背中を見ていますから、辛いでしょうが子供を信じて、誠意を持って話してあげてください。
<デメリット6>
実績・経験のない任意売却業者に依頼してしまうと、後悔だけが残る
余程のことがない限り、任意売却をするのは、一生に一度です。
一生に一度だから、「今回は無理でしたが、次は必ず成功させます」なんてことは不可能です。だから、任意売却を依頼する業者選びを慎重にしないと、後悔だけが残ることになります。
もちろん任意売却は、債権者(金融機関)の同意が必要なため、任意売却業者の努力だけで、任意売却が成功するとは言い切れません。しかし、任意売却業者の知識不足や努力不足で任意売却が成功しない例が、いくつもあるのが現実です。
家は無くなり、借金は残り、そして後悔も残る・・・
そうなれば、次の生活にも支障をきたす可能性があります。くれぐれも任意売却業者を選ぶ際は慎重になさってください。
当協会では、「任意売却のその後」についてもご説明しますので
お気軽にお問い合わせください。
「債権者が任意売却を認めない2つの理由」も参考にしてください。