競売になっていることは近所の人に知られますか?
建設業を自営していますが、仕事が激減して収入が3分の1になりました。
住宅ローンを2か月ほど滞納しています。仕事の受注もないため、このままだと自宅が競売にかけられてしまうかもしれません。競売になった場合、近所に、競売にかけられていることが知られてしまうと聞いたことがあります。
小学生と中学生の子供がいるため、競売になっていることが近所にばれると、学校でいじめられるのではないかと心配になります。
競売になっていることが分かるというのは、いろいろな人が自宅を見に来たりして、目立つからなのでしょうか?
京都市西京区/A・Kさん(男性 44歳)
回答日:2014年3月12日
お子さんのことを心配されているんですね。競売の申立てがされると、A・Kさんがおっしゃられるとおり、ご近所の方に気づかれてしまいます。
競売の流れについて少し説明します。
半年ほど滞納すると、金融機関は分割返済を認めなくなります。住宅ローンの残額を一括で返済するよう求めてきますが、これに応じないと裁判所に対し、競売の申立てを行います。
競売の申立てがなされると、裁判所から「競売開始決定通知書」が届きます。
そして、裁判所の職員が自宅の調査に来ます。この調査が終わると、裁判所には、競売になる不動産に関する情報が公開されます。所有者のお名前が公開するわけではありませんが、だいたいの住所や面積など分かります。この時点で、業者が訪問営業に来たり、競売でこの物件を落札したいと考える業者などが自宅周辺を見に来たり・・・ということがあります。
そして、競売の入札開始の1ヶ月ほど前になると、インターネットなどで室内写真などと合わせて情報公開されます。競売物件を閲覧できるサイトは誰でも見ることができるので、より多くの人に競売になることが分かってしまいます。
A・Kさんの場合ですと、まだ競売の申立てがなされていない状況ですので、任意売却を検討されてはいかがでしょうか。任意売却の場合、通常の売買と同じような形での売却も可能ですし、投資家の方のご協力で早期の解決も可能です。
もちろん、競売の申立て後の任意売却も可能ですが、上記のように、ご自宅の情報が公開されることが懸念されますので今の段階で専門家へご相談されることをお勧めします。
なんとか頑張って返済されてきた家だから、できれば最後まで諦めたくない・・・という思いで対処が遅くなってしまうケースが多々あります。また、心労が重なってくると対処する気力がなくなるということもあります。ですが、やはり、早め早めに対処することが大切です。